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「五島列島」旅 その29(小値賀島) 笛吹郷の路地をさまよい、ふるさとで島の魚の定食をいただく

関東はいい気候が続いていて、旅気分を誘われます。どうも、いづやん(@izuyan)です。

五島列島旅の第二十九回をお送ります。小値賀島に延泊を決めたので、旅の7日目は1日小値賀島を巡ることにしたのです。しかも宿のご主人、トムさんが車で案内してくれるそうで!


笛吹郷は良い路地がたくさん

宿での朝食を終えてそろそろ出発かなと思っていましたが、トムさんは見当たりません。しびれを切らして1階の喫茶店に顔を出すと、

「常連が午前中来るから、お昼すぎに行こう」と言われました。なるほど。

一度部屋に戻り、午前中どこを回るか思案している時に、ここ小値賀島で昔ながらの「活版印刷」を続けている親子二代の印刷所があると聞いていたので、見学したいと思っていたことを思い出しました。港のターミナルでもらったパンフにも書かれていて、見学をする場合は予め「おぢかアイランドツーリズム」に予約を入れる必要があります。

電話して、見学可能な時間を確認すると、16時からなら、ということでお願いしました。

天気もよかったので、宿の周り、笛吹郷を歩いて見て回ることにしました。古い木造の家屋が残っている狭い路地があちこちにあって、路地好きとしてはとてもうれしいです。撮影がはかどります。

マンホールの蓋も小値賀島ならではのもの。

小値賀町の町の木「黒松」と町の獣「キュウシュウジカ」、町の花「水仙」ですね。


阿弥陀寺万日堂は五島最古の建造物

集落内には神社の他にお寺もあります。「阿弥陀寺」にある真っ赤な姿が目を引かずにいられない「万日堂」は長崎県の文化財に指定されています。小値賀島のくじら組(捕鯨業)で財をなした小田家の私堂として1716年(正徳6年)に建てられたもので、現存する五島最古の建造物、だそうです。

五島最古、というにはあまりにもさり気なく立っているし、ことさらに説明が強調されているわけでもないので、知らないと「わー赤いお堂だー」とだけ思ってすぐ通りすぎてしまいそうです。もったいない!


なぜか工事現場を見ることに

集落内の写真を撮りながら歩いていると、軽ワゴンがそばに止まって声をかけられます。

「ちょっと乗らんね!」

同じ宿に泊まってる平戸の建設会社のTさんです。小値賀島には港湾設備の工事で来ているそうです。

なんだろうと思いながら軽ワゴンに乗ると、港内の海底の土を浚渫、それを乾かした後に廃棄する現場に連れて行ってもらいました。

まずは浚渫したものを乾かしている港そばの空き地へ。次にそれをダンプに載せて廃棄する現場へ。Tさんは現場の監督役で写真を撮影していたので、自分もつられて写真を撮りますが、なぜいきなり島で工事現場の写真を撮っているのか不思議で仕方なかったです(笑)

でも港は島にとっては生命線。今までは島で工事関係者と会っても少し会話するだけでしたが、現場をじっくり見ることはありませんでした。こうやって日々、港は維持されてるんですね。

しばらくしてからまた集落のそばに連れて行ってもらって、Tさんとはお別れ。


「ふるさと」のランチはボリュームたっぷり

時間もお昼を迎えようとしていたので、お昼を食べに「ふるさと」というお店に入ります。地元の定食屋、といった趣き。

カウンターに座ってメニューを見ると種類も豊富で各種お弁当まで作っている様子。しかも「ふるさと弁当」は、500円、650円、750円、850円、1050円と5つもグレードがあります。気になりすぎる・・・!

結局、焼き魚と刺し身が一緒に味わえる「ふるさとスペシャル定食」1000円を注文。ほどなく運ばれてきたものは確かにボリューム満点で、長崎弁の演歌がBGMで流れる中、小値賀の海の幸を堪能しました。

お店もお昼時とあってかお客さんが結構来ていました。地元の人、工事で来ている人、様々な人がやってきます。小値賀の日常を少し垣間見た気がしました。(続きます)

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