収録島数、実に1000島以上! 日本の島ガイド「SHIMADAS(シマダス)」
あなたの宝物ってなんですか? 今日はそんなお話です。どうも、いづやん(@izuyan)です。
鉄道好きが時刻表を見てときめくように、島好きにも目にすると鼓動が速くなり、手は震え、いても立ってもいられなくなる本があります。
それが「日本の島ガイド『SHIMADAS(シマダス)』」!
事典のような厚さの島ガイド!
日本の有人島・無人島合わせて1000島以上を収録し、まさに島の事典と言ったこの本。厚さも事典なみの1328ページ! 僕の宝物と言っても過言じゃありません。
このSHIMADAS、島の各種データを収録しています。「面積」「周囲の距離」「人口」「世帯数」「年齢比率」「産業」「一年の来島者数」「島への交通」などの基本情報の他、「やど」「特産物」「見どころ」「みやげ」「郷土料理」などの観光情報、「生活」「まつり/いいつたえ」「方言」「うた」「学校」「お医者さん」などのくらしに関わる情報、歴史上の有名人、「Iターン」「イベント」などの島おこし情報など、一島一島、細かく載っています。
それを順に読んでいくだけでも想像がかきたてられて楽しいのです! 「この港から行くのか、じゃあ飛行機でここまで行って・・・」とか「なんだこの祭り、聞いたことないな! 見に行ってみたい!」とか「島に誰も住んでなくて、でも宿がある・・・? なんだこれ・・・・?」みたいな、ローカルな情報の固まり、それがSHIMADAS(シマダス)なのですよ。
日本を大きく20のエリアに分けて、各エリアの扉ページにはエリア全体の地図が、各島の説明には基本的にその島の地図も載っています。
各島のキャッチコピーも楽しい
各島ごとに島の名前の前にキャッチコピーが付けられていて、それもまた楽しい。こんな感じです。()内は僕の感想です。
- トキめきの島 佐渡島 (ダジャレか・・・)
- 魚とミカンとシーサイド留学の島 野忽那島 (愛媛だからね)
- ミカンの島 睦月島 (愛媛だからね・・・ってこれだけ?!)
- みかんと太陽とトライアスロンの島 中島 (またミカン!? あ、ひらがなだ・・・)
- ミカンとヒラメの島 怒和島 (もう勘弁してあげて・・)
- ミカンと魚の島 津和地島 (あ、これネタ切れだわ・・・)
- 鮮魚とミカンの静かな島 二神島 (がんばって・・・)
- サンゴ礁に黒牛が瞑想する 平島 (ちょっとおしゃれ?)
- 縹渺の聖域<サンクチュアリ> 南大東島 (お、かっこいいかも)
愛媛の忽那諸島の島がヤケクソ気味にミカンがついてたのには笑いましたね。他にも頭をしぼってしぼって考えたであろうキャッチコピーが必ずついています。
確かにガイドブックとして考えると、その地域に限定した情報が載っている各種観光ガイドブックのほうが詳しいですが、日本の北の果てから南の果て、島から島へ、一度に見て取ることができるこの「島の事典」は唯一無二の存在であると断言できます。
無人島にも光を当てる
「SHIMADAS」が通常の観光ガイドブックと違うところは、「無人島」の来歴が結構詳しく載っているところです。これがまたロマンあふれる読み物なのです。最初に発見したのはどこの誰で、いつから人が住んでいて、どんな産業があって、何年に最後の住人が島を出て無人島になった、ということが書かれています。普通の観光ガイドにはこんなこと、書いてありませんよね。
色んな島に行く時に見かける無人島、そこにも人が住んでいる島と同じように歴史があった、それがわかるだけでもこの本を読む意味があります。
ここまで絶賛してきた「SHIMADAS」ですが、実はもう長い間絶版となっています。僕の持っているこのSHIMADASは、2004年刊行のものですが、この後改訂版が出たことありません。
去年の11月に池袋で開催された「アイランダー」というイベントに行った時に、SHIMADASを発行した「公益財団法人日本離島センター」のブースを見つけたので次はいつ出るのか聞いてみたところ、「今改訂作業を進めていて、ここ数年のうちに出せます!」というお返事をいただきました。これは楽しみ過ぎます。
鉄道ファンは、時刻表を見てあちこち旅に行った気になれますが、この本があれば、島旅好きは部屋にいながらにして島から島への旅気分が味わえます。今夜も日本の島々を渡り歩く妄想がはかどるのです。
買おうと思えば買えるようです・・・定価の倍以上の値段がついていますが・・・他媒体への掲載をご希望の場合は、ページ下のフォームからご連絡ください。
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