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「軍艦島」旅 その7 初上陸、軍艦島

ゴールデンウィークも今日で終わり、どのように過ごしましたか? どうも、いづやん(@izuyan)です。「軍艦島」旅の第七回をお送りします。


まずは第一見学場へ

船を降りて、最初の見学場まで歩きます。20〜30メートルくらいでしょうか。新しく作られたトンネルをくぐるとすぐです。

長崎市が軍艦島見学のために整備した見学場は三つ。島の東側に設置された桟橋から、南東の縁に沿うようにそれらを繋ぐ道路が作られています。

最初の見学場に着くと、ガイドさんが周りの建物について色々と説明してくれています。壁面に半円に見える塞がれているトンネル跡は、掘り出しても不要な石炭の「ボタ(捨て石)」を島の反対側に捨てるベルトコンベアが通っていたそうです。

ガイドさんが当時の生活と構造物を色々説明してくれます。説明前に写真を撮る時間はあとで設ける旨、話していました。

歩きながら説明を聞き、カメラのシャッターを切ります。他人の撮った数多くの写真を見てきて、知ったつもりになっていた軍艦島の光景ですが、こうやって目の前にあるという事実が胸に迫ってきます。

一番高い場所に建っているのは貯水槽だそうです。右下に見える半円の構造物が「ボタ(捨て石)」を島の反対側に捨てるベルトコンベアのトンネル跡です。

第一見学場で海側を背にして右手に見えるのが「端島小中学校」です。

正直ちょっと涙ぐんでましたね。実物はやっぱりいいです。

ガイドさんは基本一人でしたが、説明はしっかりしているし声も通っていて聞きやすかったです。語り口も軽妙で聞いてて楽しかったですね。耳は説明を聞きながら、カメラのシャッターを切り続けます。

この日は暑かったのですが、見学場はどこも日陰になる場所はありませんでした。真夏は注意が必要ですね。そういえば、携帯の電波は普通に入りました。


夢中でシャッターを切り続ける

細かい説明はもういいですね。この日撮影した軍艦島の写真を掲載していきましょう。


第二見学場付近

この階段でつながった建物は「堅坑桟橋」。炭鉱夫たちは、この階段を上ってケージに乗り込み、地下数百メートルの坑道に降りていったのだそうです。

ガイドさん曰く「当時の炭鉱夫の方に『数十年経っても島で変わっていない部分はどこですか?』と聞くと、この竪坑桟橋の階段についた黒い跡、というそうです。」とのこと。

石炭の黒い粉が付いた靴で幾度となく踏みしめられ、それが何十年経ってもそのまま変わらず残っていると言う。ほんの少しだけ、当時のことを感じられる話でした。

このレンガ造りの建物は第三竪坑捲座跡だとか。このレンガの壁面は、室内のもの。

第二見学場はその第三竪坑捲座跡の目の前です。

第三竪坑捲座に向かって左手が総合事務所。巨大な瓦礫が目の前に横たわっています。


第三見学場付近

これは仕上工場。機械のメンテナンスをする施設とのこと。

第三見学場は、鉱員住宅の前にあります。

正面の建物は30号棟 鉱員住宅。日本で一番最初に建てられた鉄筋コンクリート製の建物だそうです。帰ってきて調べたら、なんと大正5年竣工だとか。

これは第二見学場と第三見学場の間にある会議室と鍛冶工場。手前の階段脇の柱の構造物が鍛冶工場、奥の建物が会議室です。


1時間半ほどで島を後に

日も傾いてきた頃に船に戻るよう促されます。上陸から1時間半くらいでしょうか。時間が少なすぎる!というのが正直なところです。

帰り道も写真を撮りながら移動していたら、船に乗るのが最後の方になってしまいました。見回すと座れそうな席もなかったので、一階のデッキで手すりに寄りかかりながら遠ざかる軍艦島を何枚も写真に収めました。

念願の軍艦島に上陸できて相当舞い上がっていましたが、ガイドさんの説明も軽妙で面白かったので、お名前をお聞きしつつお願いして写真を撮らせていただきました。掲載の許可もいただいています。ブラックダイアモンド号のガイドはこの杉本さんでした。

この手のツアーは、ガイドさんの話す内容で印象が左右されるように思いますが、杉本さんはお話も面白く、声もよく通っていたので安心して聞いていられました。ありがとうございました。(続きます)

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