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栄華偲ばす廃墟の島「軍艦島」旅 その1

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毎日寒いですね。どうも、いづやん(@izuyan)です。

青ヶ島レポートを書ききってほっとしてる場合じゃないですね。今回からやっと新しいシリーズとして「軍艦島」旅のお話をお届けしたいと思います。島好き、廃墟好き必見です。たぶん。


何気ない一言に火が点いた

「この週末に長崎に行って、ついでに軍艦島にも行くんですよ」

2013年、9月最後の金曜日に、旅好きの友人で集まり旅写真を見せ合う飲みの席で、友人の一人がおもむろにそう言い放ちました。

「えっ、マジで!?」

それを聞いた僕は、確かに腰が少し椅子から浮いていただろうと思います。なぜなら、何年も前から行きたいとずっと思っていて、この年の夏の旅先に一度は選んだ場所にも関わらず、諸事情で断念して他の島へと旅したからです。

「くっ・・・先を越された」と訳の分からない焦燥感に駆られ、家に帰ってからは酔った頭で10月の連休の長崎行き飛行機のチケットを探していました。


軍艦島って何よ?

軍艦島は、島好き、廃墟好きの間ではなかなかに有名です。それは巨大な廃墟群が小さな島の中にひしめき合っている様子が、半ば伝説じみたイメージを喚起するからでしょうか。

軍艦島、という名前は俗称で、正式な名前は「端島(はしま)」と言います。長崎県の旧高島町、現在は長崎市の島で、明治の中頃から徐々に炭坑の島として栄えるも、1960年代以降は主要エネルギーが石炭から石油に切り替わり衰退、現在は無人島となっています。

島は長らく1企業の三菱マテリアルが所有していましたが、2001年に高島町に無償譲渡され、市町村合併により長崎市に継承されて今に至ります。

無人島化してからは、こっそり上陸なんてことをしている人もいたりしたらしいですが、条例制定と見学路の整備により2009年から観光客が正式に上陸・見学ができるようになりました。

軍艦島の魅力はなんといっても、小さな島内にひしめきあうようにして立ち並ぶ鉄筋コンクリートの集合住宅や炭鉱施設の廃墟群でしょう。元は小さな岩礁に過ぎなかった島を徐々に埋め立てて拡張、最盛期には5300人ほどの人口を数え、83600人/km2 と世界一の人口密度を誇っていたそうです。

その濃密な生活の跡が残る島、それが軍艦島と言えるでしょう。

大きな地図で見る


どうやって行くの?

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軍艦島に渡るには、まずは長崎に行かなければ行けません。軍艦島上陸ツアーは現在数社が催行しており、その全てが長崎港周辺からのツアー船での出発となります。

長崎の空の玄関口、長崎空港から長崎市街まではバスでおよそ40分。福岡空港からの場合は、特急で2時間ほど、バスだと2時間40分ほどです。

JR長崎駅前よりも少し南の長崎新地、路面電車の駅で言うと築町駅周辺まで行った方が、各ツアーへのアクセスが便利です。


必ず上陸すると誓いを立てる

僕は関東に住んでいるので、長崎まではなかなか行く機会がありません。今回行くにあたってはやはり必ず軍艦島に上陸して帰ってきたい!と思っていました。

友人の中にはツアーの船で出港したものの、海況が良くなく上陸ができなかった人もいたのです。それだけはどうしても避けたい。

10月の三連休で行くことは決めました。ならば!と、三日間毎日ツアーの船に乗ってリスクヘッジしようと思ったわけです。ついでに全て別のツアー会社にしてみました。

三日もあればどれかで必ず上陸できるだろうし、三日とも上陸できたらツアー会社の比較でもしようと考えたわけです。

軍艦島攻略作戦スケジュールはこんな

■10/12(土)
羽田空港→(飛行機)→長崎空港→(バス)→長崎新地→午後 軍艦島ツアー参加(1回目:高島海上交通)

■10/13(日)
午前 長崎観光→ 午後 軍艦島ツアー参加(2回目:やまさ海運)

■10/14(月)
午前 軍艦島ツアー参加(3回目:軍艦島コンシェルジュ)→長崎新地→(バス)→長崎空港→(飛行機)→羽田空港

果たして、軍艦島には何度上陸できたのでしょうか。次回からレポートをお送りします。(続きます)

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