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「青ヶ島」旅 その3 飛び移って、くぐって、くぐって、宿到着

連休はどこかに出かけましたか? どうも、いづやん(@izuyan)です。2010年7月の終わりに行った「青ヶ島」旅の第三回をお送りしますね。記事を書いている最中に定期船「還住丸」に代わる新船「あおがしま丸」が下関の三菱重工下関造船所で進水したというニュースが入ってきました。12月引き渡しということで、就航もその時期と考えていいのかな。せっかくなのでこのレポートが全て終わったら別に記事を書くつもりです。


びっくりするほど小さい玄関口

さて、旅は続きます。
僕の島旅にしては珍しく晴れ渡った空の下、ついに青ヶ島が姿を現し、近づいてきました。遠目には島によくある砂浜がなく、水平線からぐぐっとそのまま持ち上がった大きな緑色の岩のよう。青ヶ島、とはよく言ったものです。

船はさらに南下し、島の西側に回り込みながら港に向かいます。島の側面がよく見えます。一言で言えば急峻。島に泳いでたどり着いても島の上部にたどり着くにはこの断崖を登る必要があります。ぱっと見無理な難攻不落ぶりを醸し出してます。

そうこうしているうちに、青ヶ島の玄関口「三宝港」が見えてきました。この大海原に伸びる玄関口と考えると、あまりに小さい。この目で見てようやく定期船接岸率5、6割を理解できました。これ、ちょっと波が高いと波止場はあっさり波かぶりまくりになるでしょう。

でも断崖絶壁の島の地形、周囲はすとんと落ち込む深い海、ということを考えると、おそらくこれが精一杯なのでしょう。


最初の一歩は飛び移り

港に近づいてきたのでややコーフン気味にオープンデッキで写真を撮りまくっていたら、いつの間にか接岸完了していて船員さんに早く降りてー!と呼ばれます。え、タラップかかってなくね・・・?

行きは船からタラップがかかってましたが、三宝港では船から波止場に飛び移ります。幸いさほど波がなかったので大丈夫でしたが、過去にうっかり落ちたりした人いないのかな。

降り立った港には護岸工事用の大きな白い土嚢の列、クレーン車が目につきます。何かの迎えに来ている人もちらほら。離島の港のいつもの光景です。写真を撮っていたら宿の人に声をかけられました。


カルデラの内側を通り、再び外側へ

宿の車に乗って移動します。港からはスラロームした道路を登り、断崖に穿たれたトンネルを通って、青ヶ島のあの特徴的なカルデラの内側に入ります。カルデラの外側の山肌にも道があるそうですが、崩落で使えなくなって長い間経っているそうです。

トンネルをくぐると周囲を木々に囲まれた池之沢という地区です。南側の一部の山肌では、未だに火山活動している地下から蒸気が噴き出しているそうです。

港から宿のある集落までは歩くと1時間、車では15分ほど。カルデラの内側に入って移動した後、北側で再びトンネルを通ってカルデラの外、台地部分に出ます。

宿は民宿「杉の沢」さん。「おじゃれ杉の沢」という居酒屋もやっています。宿に到着して部屋に通された後、すぐに「お昼にします?」と聞かれたので二つ返事でお願いします。朝からまともなもの食べてないことを思い出しました。ちなみに、ここ青ヶ島ではお昼を食べられる食堂などはなく、宿は基本三食付きです。

宿併設の居酒屋のテラス的なところで遠くに海を眺めながら、ざるうどん的なものと島キュウリなるものをいただきます。次回からはいよいよ島の中をぶらぶらします(やっとか)

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